元横綱・輪島さんら声を失っても活躍

 声帯のがん治療のため療養していた音楽プロデューサー・つんく♂(46)が4日、母校・近畿大学(大阪府東大阪市)の入学式にサプライズ登場し、声帯の摘出手術を受け、声を失ったことを告白した。

 新入生に向けた祝辞メッセージに、苦しみ抜いた上での自身の決断と覚悟を記した。つんく♂が公の場に姿を見せたのは、昨年10月のがん再発公表後、初めて。

 大相撲の元横綱・輪島大士さん(67)は2013年12月、下咽頭がんの切除手術を受け、声を失った。

 昨年9月9日、東京都江東区の高田川部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古を見学に訪れた際には、報道陣の取材に筆談で応じた。今年2月22日には地元の石川県七尾市で横綱・白鵬とのトークショーに出演。紙にペンを走らせ、イベントを成立させている。

 漫才師、漫談家の故コロムビア・ライトさんは1991年、喉頭がんのため声帯を摘出したが、食道発声を学び93年に復帰。その後は医療漫談、講演やがん撲滅キャンペーンなど精力的に活動。95年には世界保健機関(WHO)の禁煙キャンペーンCM出演が話題になった。

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