放送中のＴＯＴＯネオレストのＣＭ「菌の親子　ノズルきれい」編に出演している子役、寺田心くん（６）が「せつなすぎる６歳児」と話題になっている。

　心くん演じるトイレに住む菌・リトルベンが、清潔なトイレに住めなくなり、最後は死んでしまう“悲劇”が、ネットで「泣けてくる」「かわいすぎる」と評判に。芦田愛菜（１０）と同じ芸能事務所に所属し、関係者も「男版愛菜ちゃん」と期待を寄せている。

　きれいなトイレを前に、父・ビッグベンとともに立ち尽くし「悲しくなるほど清潔だね…ひどいトイレだ…」とつぶやく－。

　今年１月から、ＴＯＴＯのＣＭが放送されると、「あのせつないリトルベンの子は誰？」とたちまち話題になった。Ｙｏｕｔｕｂｅでは、６０秒バージョンが６３万回以上再生されるなど、異例の反響を呼んでいる。

　演じた心くんは今春幼稚園を卒園したばかりだが、せつない役柄で名優ぶりを発揮している。日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」（１４年）では、児童養護施設に連れてこられるニッパチ役、昨年の映画「トワイライト　ささらさや」ではシングルマザーに育てられる失語症の幼児を演じ、多くの涙を誘った。

　芦田愛菜出演の日本テレビ系ドラマ「Ｍｏｔｈｅｒ」を見て母親が、心くんが３歳のときに所属事務所に入所させ芸能界入り。事務所関係者も「ただ立っているだけで、気になって目が離せなくなる愛らしさがある。愛菜もそうだった」と“愛菜級”の才能に驚く。

　子供らしからぬ憂いが注目だが、素顔はおしゃべりとママが大好きな、普通の６歳。ＣＭでの演技について聞くと「まぁ、簡単でしたね！」とニンマリ。

　ただ、今春の小学校入学には「うれしいけどさぁ、僕ね…ママと手をつないで通えなくなっちゃうのが、とっても寂しいの」。現在、仕事の依頼が殺到しているのも納得の、せつなさ満点で答えてくれた。