ジュノンボーイに初の沖縄出身・西銘駿

 俳優の武田真治(41)、小池徹平(28)、溝端淳平(25)らを輩出した男性スターの登竜門、第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの最終選考会が23日、都内で開かれ、都立高2年の西銘駿(にしめ・しゅん)さん(16)が沖縄県出身で初めてグランプリに輝いた。特技では琉球舞踊エイサーを披露し「沖縄と言ったら西銘と言われるような俳優になりたい」とガッツポーズをつくった。

 これまで、多くのイケメン俳優を生み出した27回の歴史で、初めて“島んちゅボーイ”が栄冠に輝いた。

 西銘さんは名前を呼ばれた瞬間、思わず両手で顔を覆い、座り込んだ。「絶対に呼ばれないと思っていた。自分がグランプリで不満な人もいるかもしれないけど、頑張ってファンにしたい」。笑顔の裏に反骨心をのぞかせた。

 会場に南風を吹かせた。エントリーナンバー1番の西銘さんは最初のパフォーマンス審査で「小学校の頃に習っていた」というエイサーを披露。伝統衣装を着て太鼓をたたくりりしい姿に、ゲスト審査員の元AKB板野友美(23)も「緊張しないで輝いていた」と目をハートにした。

 中学卒業と同時に、芸能界を夢見て単身上京した。現在は叔母の家に居候して、都立高に通学。初めて受けたオーディションで芸能界入りの切符をつかんだ。沖縄から会場に駆けつけた両親にも成長した姿をアピールした。

 身長172センチ、O型。くっきり二重の大きな瞳が印象的だ。南国育ちだが色白で「母親に似て肌が焼けないんです」と苦笑する。芸能界の沖縄出身と言えば、安室奈美恵(37)、仲間由紀恵(35)ら女性は多いが、男性俳優となるとわずか。同コンテスト出身の三浦翔平(26)を目標に掲げた16歳は「いつか“沖縄と言えば西銘”と言われる存在になって応援してくれた沖縄の人たちに恩返しがしたい」と誓った。

 準グランプリは阿久津仁愛(にちか)さん(13)、フォトジェニック賞は千葉冴太(こうた)さん(17)が受賞した。

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