歌手・美川憲一（６８）が１５日、東京・赤坂の草月ホールで、コンサート「ドラマチックシャンソン２０１４」（１６日開催）の公開リハーサルを行い、覚せい剤で懲役３年（執行猶予４年）の有罪判決を受けた歌手・ＡＳＫＡ（５６）に更生のアドバイスを送った。

　美川自身も７７、８４年と２度、大麻取締法違反で逮捕され、どん底からはい上がってきた。その経験から、ＡＳＫＡについても「（更生には）自分の意志をしっかり持つ以外、何もない。世間を騒がせ、地に落ちたならはい上がるしかない。どういう精神で前を向くかです」と力説。「素晴らしいものもっている」とＡＳＫＡの実力を評価し「時間がかかると思うけど、ファンら待ってくれている人はたくさんいる。そんな思いをエネルギーにして」とエールを送った。

　自身は独立を巡り前所属事務所から２億１１２５万円の損害賠償を求める訴えを起こされ係争中。「長い目でみていくしかない。（和解の）気持ちになれない」と徹底抗戦の思いも明かした。

　今年はデビュー５０周年。公演では「さそり座の女」など代表曲のシャンソンアレンジも歌唱する。