歌舞伎俳優の坂田藤十郎(82)と中村扇雀(53)が22日、東京・中目黒の正覚寺で、国立劇場11月歌舞伎公演「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」(11月2~25日)の記者会見を行った。
同作は仙台伊達家で起きた「伊達騒動」を題材にした演目で、2人は悪臣から若君を守る乳母・政岡を演じるが、当たり役にもかかわらず藤十郎は「何回やっても初めてのような気がする。一生懸命勉強して頑張りたい」と抱負を語った。
政岡に初挑戦する息子の扇雀は「父が『初役、初役』と繰り返すので、当分、後を継がせてもらえない」と笑わせながらも、「父の政岡に少しでも近づけるよう頑張りたい」と意気込んだ。