仙さん「人生の師」球界も山口さん悼む

 直木賞作家で作詞家の山口洋子(やまぐち・ようこ)さんが、6日午前1時6分、呼吸不全のため、入院中だった都内の病院で死去していたことが、15日、分かった。77歳。  亡くなった山口さんは、作詞家、直木賞作家という顔の一方で、東京・銀座のクラブ「姫」のママとして、訪れた各界著名人とも深い交遊関係があった。とりわけ野球界では星野仙一楽天監督(67)、山本浩二元日本代表監督(67)、田淵幸一氏(67)ら多くの猛者が集合。球界からも悼む声が広がった。

 星野監督は「お金もなかった時に『姫』でごちそうになったり、イタリアンに連れていってもらったり本当にお世話になりました」と懐かしそうに振り返った。

 山口さんは博学で、高級クラブに集まった芸能人、作家、エリートサラリーマンたちのどんな話題にも合わせることができた。「われわれが拝めないような世界をいつも教えてくれました。人生とは、女とは…世の中を教えてもらった」(星野監督)。そんな山口さんを慕う球界の常連が増え、田淵氏は「『姫』で飲むのは当時の野球選手のステータスだった」と振り返った。

 野球は熱烈な阪神ファン。中でも「私の中のオンリーワン」と田淵氏を“ブッちゃん”と呼び、親しく付き合った。2003年9月16日のデイリースポーツでは田淵氏がダイエー監督辞任後、長嶋茂雄当時巨人監督に打撃コーチとして推薦したエピソードを披露。結局は実現しなかったが、一時長嶋氏から「言われたとおりにしましたよ」と返事をもらったと明かしたほど公私ともに付き合いが深かった。

 田淵氏は「本当に物知りで、人生のいろんな入口を見つけてもらった気がする。本当にさびしいです」と悼んだ。

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