炎熱列島、岐阜・多治見で39.3度

 日本列島は25日、太平洋高気圧に覆われて全国的に気温が上昇し、927カ所ある気象庁の観測地点の7割以上に当たる683地点で、最高気温が30度以上の真夏日となる今年一番の厳しい暑さになった。このうち岐阜県多治見市の39・3度をはじめ、35度以上の猛暑日も187地点に上り、東京都でも今年初めて猛暑日を記録した。熱中症とみられる症状で救急搬送された人も全国で相次ぎ、死亡者も出た。

 気象庁によると、多治見市以外の25日の最高気温は、愛知県豊田市が38・6度、岐阜県美濃加茂市が38・5度で、ともに7月の観測史上最高。ほかに、名古屋市と岐阜市が38・2度、京都府京田辺市や長野県飯田市が37・9度、甲府市が37・7度などだった。ほかの都道府県でも今年最高の暑さとなる地点が相次いだ。

 救急搬送された人は全都道府県の少なくとも1009人に上った。このうち、山形県と香川県の男性3人が死亡。12府県の17人が重症とみられる。搬送者を都道府県別でみると、東京の106人が最も多かった。次いで愛知の80人、大阪67人、兵庫64人など。

 山形県大江町では、山形市の男性(83)が農作業中に体調不良を訴え、病院に運ばれたが死亡した。香川県琴平町では、早朝に70代の男性が自宅で意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡した。午後にはJR琴平駅近くで祭りの準備をしていた40代の男性が倒れ、亡くなった。

 熊本市の藤崎台県営野球場でも、全国高校野球選手権大会の熊本県大会の決勝戦を応援中の高校生ら12人が熱中症の症状を訴え、このうち女子生徒1人が入院した。

 東京、関西など電力各社では今年の電力需要最大値を更新。東京駅前では、石原伸晃環境相も出席し、約千人が参加し、打ち水イベントが開かれた。

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