小保方氏を検証実験に 理研改革委提言

 STAP細胞の論文問題で理化学研究所の改革委員会が、STAP細胞が存在するかどうか確かめる検証実験に小保方晴子氏を参加させるべきだと提言する方向で調整していることが2日、分かった。岸輝雄委員長が会合後に明らかにした。

 岸氏は、小保方氏が論文を取り下げない意向である以上、期間を限って実験し、再現できなければ存在しないと判断する必要があるとの見方を示した。

 岸氏は、不正防止に向けた改革委の提言で、共著者ばかりではなく組織の責任も強調する方針を説明。STAP論文の問題が起きた背景に、画期的成果を獲得したいという理研側の強い動機があった可能性があると指摘した。

 改革委は「STAP論文は、生データの検討を省略して拙速に作られた」と分析。大型予算獲得や特定国立研究開発法人指定への期待が理研にあったとの見方や、小保方氏の採用時に本人の資質や研究内容の精査が省略されたことを疑問視する意見を提言に盛り込むか調整している。

 会合では、理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の体制にも言及、研究不正担当理事を理研に置く必要性を議論した。

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