オバマ大統領の晩さん会に野茂氏が来た

 国賓として来日している米国のオバマ大統領を招いた天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が24日、皇居・宮殿の大食堂「豊明殿」で開かれた。オバマ氏はスピーチで、日本人大リーガーの存在などを日米の友情の例として挙げた。この日午前、安倍晋三首相とオバマ氏はこの日午前、東京・元赤坂の迎賓館で約1時間半、会談。難航する環太平洋連携協定(TPP)交渉の協議を継続し、早期妥結を双方の当局に指示することで一致した。

 陛下や大統領らはタキシード、皇后さまは薄黄色の和服姿。普段は雅楽を奏でる宮内庁楽部のオーケストラが米国ゆかりのフォスター名曲集などを演奏する中、フランス料理を楽しんだ。

 日本側からは皇太子さまや秋篠宮ご夫妻ら皇族のほか、安倍晋三首相夫妻ら、米国側からはケネディ駐日大使やライス大統領補佐官、フロマン通商代表ら両国合わせて過去最大規模の約170人が出席した。

 野球の米大リーグ挑戦の先駆者として活躍した野茂英雄氏や、結婚前の1999年に大統領の出身地、ハワイを公式訪問した両陛下の長女黒田清子さんらも特別に招かれた。

 天皇陛下が「両国民は先の戦争による痛ましい断絶を乗り越えて、緊密な協力関係を築きました。理解を一層深め、進んでいくことを願ってやみません」とあいさつ。

 オバマ氏はスピーチで「日本人選手が大リーグのチームの勝利に貢献した時のような喜びの時にも、3年前のようなつらい時にも、私たちは共にいます」などと話し、日米の友情の例えとして、日本人メジャーリーガーの存在や東日本大震災を挙げた。

 この日午前には宮殿で、大統領の歓迎行事に続き、両陛下との会見があった。宮内庁によると、陛下が「(震災時の)トモダチ作戦は多くの国民の心に残るものでした」と話すと、大統領は「日米は苦しいときにも助け合える関係になっています」と応じた。

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