舛添氏、元首相ら“秒殺”で新都知事に
猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選は9日投票、即日開票の結果、自民、公明両党が支援した元厚生労働相の舛添要一氏(65)が、小泉純一郎元首相(72)との「元首相タッグ」を組んだ細川護熙氏(76)、前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産、社民推薦=らを破り、初当選した。一方、惨敗に終わった細川氏は「準備期間が短く、脱原発を争点とさせない力が働いた」と悔しさをにじませた。
舛添氏が“秒殺”で初当選を決めた。開票と同時に当確ランプがともると東京・西新宿の事務所内は拍手喝采で笑顔の舛添氏を出迎えた。
1999年の都知事選落選以来、16年越しの念願をかなえ、舛添氏は「東京を世界一の街にする。私に投票されなかった方からも『舛添さんに任せてよかったな』と言われる都政をやりたい」と宣言。2020年開催の東京五輪へ向け世界へ最高の“おもてなし”をすることを誓った。
歓喜に包まれた舛添氏だったが、途中、笑顔が消えるハプニングも。東京都が出資しているTOKYO MXの開票速報特番の司会・池上彰氏(63)との中継が予定をオーバーしたと判断した選挙スタッフが次のBS朝日へ準備を打診。イヤホンを取り換えようとしたが、舛添氏は「まだMXさんの中継なんだけど。誰も仕切ってないの?皆さん守ってください」と一喝する一幕もあった。
