スピルバーグ監督「虐殺はいまでも」

 ナチス・ドイツによる第2次大戦中のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の犠牲者を追悼する行事が27日、国連本部で行われ、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏(67)が「この惑星上にはいまでも虐殺が私たちの身近なところに存在する」と警鐘を鳴らした。ユダヤ系米国人の同氏は、虐殺からユダヤ人を救出した実業家を描いた映画「シンドラーのリスト」の監督。

 自身が立ち上げた財団がカンボジアやルワンダでの虐殺、旧日本軍による南京大虐殺の生存者ら5万人以上の証言を集めたことも紹介。「毎日、24時間見続けても15年近くかかる分量だ」と語り、「われわれが過去と向き合い、教訓に基づいて行動する以外に選択肢はない」と強調した。

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