三浦春馬 ベネチアで感涙の船出

 「第70回 ベネチア国際映画祭」に特別招待作品として出品されたアニメ映画「キャプテンハーロック」(7日公開)の公式上映が3日(日本時間4日)に行われ、声優を務めた三浦春馬(23)、原作の漫画家・松本零士氏(75)が参加した。

 国際舞台初経験の三浦は、上映後、5分間に及ぶ観客からの喝采に「見たことのない世界を見させていただいた」と感涙。また、松本氏は引退を表明した宮崎駿監督(72)の現役続行を熱望した。

 客席からの鳴りやまぬ歓声と「ハーロック!」コールに、高ぶる感情を抑えられなかった。上映終了を待たずにほおを伝った涙をぬぐい、三浦は満面の笑みで胸に手を当て、「素晴らしい光景を見させていただいた。本当にありがとうという気持ちです」と感謝した。

 海外映画祭への参加は07年の韓国・釜山国際映画祭以来。当時は注目の新人俳優を紹介するプログラムへの参加だったため、自身の出演した作品で海外の評価を受けるのは初経験だった。「この経験は自分にとってプラスになるはず」と高い意識を持って臨み、上映前のレッドカーペットでは、現在、猛特訓中という英語を駆使してサインを求めるファンと積極的にコミュニケーションをとった。

 三浦が演じた青年・ヤマは、主人公・ハーロック暗殺のために宇宙船アルカディア号に潜入する、重要な役どころ。ヨーロッパ圏での松本漫画人気は絶大で、この日もファンの厳しい目が集まったが、イタリア人男性(42)は「とてもリアルで、ミウラの声には心がこもっている」と絶賛した。

 観客の熱気に松本氏も「新しい船出ですね。自由の名の下に(アルカディア号の象徴である)ドクロの旗が翻った」と、三浦に握手を求めた。松本氏と手応えを分かち合った三浦は「先生の夢に乗って、見たことのない世界と希望を見せていただいた」と感激の表情。「また機会があれば、映画祭に参加したい。世界デビュー?チャレンジしたいです」‐。三浦の大きな夢が、世界の舞台を視野に大きくかじを切った。

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