橋下市長「慰安婦発言は誤解」反論書簡

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は22日の記者会見で、自身の慰安婦発言の非難決議を採択した姉妹都市の米サンフランシスコ市議会に対し「誤解に基づいている」と反論し、撤回を求める公開書簡を送ったことを明らかにした。

 サンフランシスコ市議会は6月18日付で「史実を否定し、慰安婦制度を正当化する態度と発言を強く非難する」との決議を全会一致で採択。橋下氏は書簡で「慰安婦の活用を正当化したことは一度もない」と反論した。

 「誤解が生じる背景」として「『慰安婦』問題の最近の議論の仕方に問題がある」と挙げ「日本非難には誇張された言説がしばしば見られる」と強調。米国内で慰安婦像が設置されていることを「反日運動」と表現し「日本という国家・国民の名誉を貶め(おとし)、日米関係にマイナスの影響を与える目的があると疑わざるを得ない」と主張した。

 橋下氏は6月にサンフランシスコ市などを視察する予定だったが、市幹部から「公式訪問としては扱わない。表敬訪問も受けない」と拒絶する意向を伝えられ、訪米断念に追い込まれた。

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