１９７０年代初頭に「戦争を知らない子供たち」を大ヒットさせたフォークデュオの「ジローズ」が再結成する方向であることが２日、分かった。現在はソロとして活躍する杉田二郎（６６）の呼びかけに、４０年以上勤務していたラジオ関西を退社したばかりの森下悦伸さん（６５）が応えたもの。１９７０年に結成されたジローズは７２年に解散しており、４１年ぶりの復活となる。

　１日夜、神戸市内の名門ライブハウス「チキンジョージ」に、２人の歌声が響き渡った。

　森下さんがラジオ関西をこのほど退社し、チキンジョージでお別れ会が開かれた。ばんばひろふみ（６３）、もんたよしのり（６２）、紙ふうせんの後藤悦治郎（６７）、あのねのねの原田伸郎（６１）、平松愛理（４９）、バンド「ワタナベフラワー」らゆかりのミュージシャンが集い、持ち歌を披露。杉田もステージに立ち「また一緒に歌おう」と、森下さんに呼びかけた。２人は変わらないハーモニーで「戦争を知らない子供たち」を熱唱した。

　ジローズは「戦争を知らない子供たち」以外にも「青春のわかれ道」「涙は明日に」など５枚のシングルをリリースしているが、活動期間はわずか１年強だった。

　杉田は「２人で日本の各地を回ったのは４０年以上も前。ジローズは１年で終わった。ジンタン（森下さんの愛称）がまだ行ったことのない地方で、また２人で歌おう」と再結成を呼びかけると、森下さんも「はい、やりましょう」と笑顔で応えた。

　デイリースポーツの取材に応じた森下さんは「体を鍛えて１００キロマラソンにも挑戦したいし…。まだ正式に再結成ということではなく、機会があればぼちぼちと二郎さんと一緒に歌えればいいですね」と、あらためて再結成に前向きな姿勢を見せていた。