猪木氏「ダーッ」なき初登院 ポーズのみ

 7月に行われた参院選を受けて2日、第184臨時国会が召集され、日本維新の会から出馬して当選したアントニオ猪木氏(70)ら121人の議員が登院した。18年ぶりに議員バッジをつけた猪木氏はトレードマークの赤いマフラー姿で「私しかやれないことをやっていきたい」と闘魂を燃やした。また、反原発を掲げて当選した無所属の山本太郎氏(38)は支持者の「太郎」コールに送られて国会の門をくぐった。

 1989年の初当選時には「国会に卍固め 消費税に延髄斬り」というキャッチフレーズで大ブームを巻き起こした猪木氏だが、18年ぶりとなる国会での“第2ラウンド”は静かにスタートした。トレードマークの赤いマフラーを巻き、右手を突き上げて撮影には応じたが「ダーッ」のかけ声さえなかった。

 当選後、北朝鮮で行われた朝鮮戦争休戦60年の記念行事に出席し、国会前に早速、物議を醸したとあってか、この日は過激な言動は控えた。ただ「外交1本で勝負です。私しかやれないことをやっていきたい」と独自のパイプをアピールすることは忘れなかった。

 消費増税についてもやや歯切れが悪かった。初当選時には増税に反対していたが、今回は「いずれ上げていかなければいけない」と真逆の立場で、あくまで党の方針に従う姿勢だった。今回は「国会に闘魂注入」というキャッチフレーズを掲げての当選だが、「どこに注入したいですか」という問いには「全体だね」。“議員らしく”答えをあいまいにする一幕もあった。

 対照的にイケイケだったのが山本太郎氏だった。100人ほどの支援者から「太郎」コールを受けながら国会の門をくぐるパフォーマンス。開口一番「足をすくわれないようにしたい。6年間勤め上げられるか分からないですから」と敵対勢力との対決姿勢を明確にした。政策面では、これまで訴え続けてきた「脱原発」とともに「過労死防止基本法」の制定にも意欲を見せた。

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