中高生のネット依存は51万人

 全国の中高生10万人近くが回答したインターネットに関する厚生労働省研究班の調査で「病的な使用」と判定され、ネット依存が強く疑われる生徒が8・1%に上った。研究班は、ネット依存の中高生が国内で約51万8千人に上ると推計している。

 厚労省で1日に記者会見した研究班代表の大井田隆・日大教授(公衆衛生学)によると、中高生のネット依存に関する全国調査は初。使用時間が「1日5時間以上」と答えた生徒も一定数おり、研究班メンバーで国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の樋口進院長は「ネット依存が強いと昼夜が逆転し睡眠障害などにつながる恐れがあり、精神面への悪影響も懸念される」と注意を呼び掛けた。

 調査は昨年10月~今年3月に実施。47都道府県の中高生約14万人に学校を通じ調査票を配布し、約9万8千人が回答。

 「病的な使用」と判定されたのは7952人(8・1%)。男子は6・4%、女子は9・9%で女子の割合が高かった。

 病的な使用が認められた中高生の23・2%が眠りに就きにくいと訴え、15・6%が夜中に目が覚めるとした。

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