猪木氏、当選から一夜明けジョーク連発

 第23回参院選は22日午前、全121議席が確定した。自民党が現行制度で過去最多となる65議席を獲得して圧勝、非改選議席を含め参院第1党へ復帰した。11議席を得た公明党とともに参院過半数122議席を超えた。民主党は結党以来最低の17議席で惨敗。共産党は現行制度で過去最多の8議席となった。日本維新の会、みんなの党もそれぞれ8議席だった。また、比例代表で当選し18年ぶりの国政復帰を決めた日本維新の会・アントニオ猪木氏(70)、東京選挙区で初当選した俳優で無所属の山本太郎氏(38)が、それぞれ都内で一夜明け会見を行った。

 当選から一夜明け。東京都港区の事務所で会見した猪木氏は、各地で人気を見せつけた選挙戦を振り返り、「政治やるより宗教やった方が良かったかなと思った。『ビンタ教』っていう宗教…」と、ジョークが飛び出すなど上機嫌。選挙戦中、行く先々で多くの人に囲まれ、「闘魂ビンタ」を求められた。「何千回(ビンタを)したでしょう。いつもは1回100万円なのに今回はタダでやってますからね」と舌もなめらかだった。

 前夜は石原慎太郎共同代表(80)の元へ赴き当選を報告し、ねぎらいの言葉をかけられたそうで、「良いものは良い、ダメなものはダメで日本の政治を明るくしていければ」と抱負を語った。得意とする外交に関しては「猪木の行動、一寸先はハプニング。北朝鮮に近いうちに訪問する予定」と独自ルートを持つ北朝鮮への訪問を宣言した。

 また、橋下徹共同代表(44)が前夜の会見で、野党結集による新党結成をにおわせたことに対しては「維新単独では(政権交代は)成し遂げられない。維新がもう一度大きくなるには脱皮しないと。“ちょう”になるプロセスだ」と理解を示した。

 一方、脱原発を訴え、初当選した山本氏はこの日朝、東京都杉並区の事務所で「既存の政治家のようにはなりたくない。どこまでも市民に寄り添い、国会で言いにくいことを言わせてもらう」と意気込みを語った。

 午前7時45分ごろ、姿を見せた山本氏は「(昨日と気持ちは)全く変わりません」と表情を引き締め、テレビ中継に出演。勝因を「脱原発を政治利用していない。『脱被ばく』が重要で不安を抱えていた人とリンクできた」と分析し、「訴えてきたことを形に変えるスタートラインに立てた。政治に興味を持つ人も増やしたい」と話した。

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