朝青龍から1億円詐欺男、拘置所で死亡

 元横綱朝青龍関から約1億円をだまし取ったとして詐欺罪に問われ、懲役5年6月の一審判決を受けた会社役員菊地武雄被告(79)が東京拘置所で死亡していたことが9日、東京高裁や弁護人への取材で分かった。

 被告は控訴していたが、高裁は8日付で公訴を棄却した。弁護人によると死亡は1日午前で、死因は心不全だった。一審東京地裁判決によると、菊地被告は2009年4月、元朝青龍関に「海外にある金塊を現金化してモンゴル開発に1兆円出す。延滞している金塊の保管料を貸してほしい」とうそを言い、約1億円をだまし取った。

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