アントニオ猪木 力道山墓前に出馬報告
日本維新の会から参議院議員選挙に出馬するアントニオ猪木・IGF会長(70)が1日、東京大田区の池上本門寺に眠る師匠・力道山の墓前に献花して出馬報告を行った。北朝鮮から贈られた親善第一勲章を持参した猪木は、「ブラジルで師匠にスカウトされていなかったら、今自分はここにはいない。私にとってはいつまでたっても怖い親父。きょうは“オヤジ、見ていてくれ”という気持ちでお参りさせてもらった」と神妙な表情で語った。
前日の6月30日に東京浜松町で事務所開きを行い、選挙活動もいよいよ本格化。銀座、新宿、原宿の街頭で支持を訴えた際には、若年層を中心に抜群の手応えを得たという。「投票率は低調かもしれないが、もう1回選挙を通じて政治を見てもらいたい。自分にはそういう役割もある」と、無党派層や無関心層の政治への興味を引き戻すことを強調。さらに石原慎太郎共同代表(80)から「選挙に華がない」という指摘を受けたと言い、「オレが華になってやろうかな。どうやって咲かそうか、ウッフフフ」と盛り上げ役を買って出るつもりだ。
スポーツ交流を通じての世界平和を掲げ、北朝鮮をはじめ韓国、中国、ロシア、中東と幅広い国際人脈を最大限に生かし、さらにエネルギー問題や教育などにも取り組む姿勢だ。「困っている人を放っておけない。皆さんに元気を届けたい」と日本に喝を入れる。
