女優・北川景子（２６）と深田恭子（３０）が、ミステリーテイストのホラー映画「ルームメイト」（今秋公開）で主演することが２日、分かった。初共演となる２人は、ルームシェアをすることになった女性を演じ、劇中では激しいバトルも繰り広げる。人間の深層心理に迫ったストーリーとともに、二大女優同士の対決にも注目が集まりそうだ。

　北川と深キョン、初共演の２人が“同部屋対決”に挑む。当初は関係者の間でも「かみ合わないのでは…」とコンビネーションが不安視されていたが、５月上旬から始まった都内近郊での撮影では息のあったところを見せている。

　　深田に見とれる！？　特に北川は、独特の不思議な魅力を放つ深田に引きつけられているようで、スタッフに「見とれてしまうんですよね」と漏らしているという。女優として参考になる部分も多く、北川は「深田さんは普段は穏やかで、柔らかい印象の方なのですが、役を演じ分けるのが素晴らしく、わたしはそれに一生懸命ついていくだけです」と敬意を表している。

　製作サイドは主役について、存在感があり対照的な個性を持つことを重視。さらに物語の後半では、それぞれがまったく別の顔を見せるということもあり、演技力も兼ね備えた２人に白羽の矢を立てた。古澤健監督（４１）は「２人の親密さの果ての相克が見どころ。見えない深い部分での魂の触れ合いと葛藤（かっとう）を感じさせてくれる」と絶賛している。

　深田は、前半は北川演じる春海と友情をはぐくみ、後半はあやしげな存在としてバトルを繰り広げるという複雑なキャラクターを演じる。「非常に難しい役柄ではありますが、ご覧いただく方々をだませるよう、楽しみながら演じたいです」と女優魂を燃やしている。

　代表作「下妻物語」（２００４年）では、やはり「かみ合わなさそう」と言われていた土屋アンナとのタッグで見事なバディ・ムービー（コンビものの映画）を作り上げた深田。今作でも北川との異色コンビでの化学反応が期待されている。