福山雅治 鳴りやまぬ拍手の嵐に感涙
歌手で俳優の福山雅治(44)が現地18日(日本時間19日早朝)、フランス・カンヌで開催中の「第66回カンヌ国際映画祭」で行われた、主演映画「そして父になる」(10月5日公開)の公式上映に出席した。
上映後には観客のスタンディングオベーションと降り注ぐ拍手の嵐に思わず感涙。同作で父親役を演じ、今月11日に亡くなった俳優・夏八木勲さん(享年73)にも思いをはせながら、感激に浸った。
上映終了から約10分間、客席からの鳴りやまない拍手に、福山は涙をぬぐった。初めての海外映画祭でのスタンディングオベーション。 「大変感動し、泣いてしまいました」。演技以外では人前で見せることのなかった涙は、初体験の感動に加え、撮影で苦楽を共にした是枝裕和監督(50)への称賛を喜ぶ涙でもあった。福山は「『是枝さんおめでとう』という気持ちがこみあげてきてしまい、男泣きでした」と照れながら説明した。
上映前のレッドカーペットでは共演の尾野真千子(31)、リリー・フランキー(49)ら全員と手をつないで歩き、感動を分かち合った。夏八木さんの魂も感じていたようで「見ていてくれたのかなと思うような(観客への)届き方だった」といい報告ができたことを喜んだ。
きつい日程での参加となったが、カンヌでの体験は一生の思い出になったようで「何かいやなことがあったら『あの時はよかったね』とこの日のことをリリーさんと語りたいです」と満面の笑みを浮かべていた。各賞が発表される受賞式は26日(日本時間27日)。期待が高まる。
