米朝もショック「寂しさ増えた」

 小沢昭一さんが10日午前1時20分、前立腺がんのため都内の自宅で死去した。83歳だった。

 8月に小沢さんと仕事をともにしたという落語家の桂米朝(87)は「え、小沢昭一が亡くなりましたか…」とショックをあらわに、追悼のコメントを寄せた。

 米朝と小沢さんは、「東京やなぎ句会」の同人であったが、それ以前に演芸評論家で作家の正岡容(いるる)の同門であったという。「正岡先生の薫陶を受けた我々は、宴席で居並ぶと、必ずどちらからともなく正岡容作の浪曲を唸(うな)ったものです」と思い出をつづった。

 小沢さんが8月9日に大阪市内で行われた、米朝の米寿記念落語会に、体調不良にもかかわらず出席してくれたことを明かし、「正岡先生の話題になった時、いきなり大きな声で『灰神楽三太郎』の冒頭を唸り、会場を大いに沸かせてくれました」と、自らの体調よりも仲間のお祝いに駆けつけた小沢さんの優しさを披露。

 「あの時はホンマに楽しかったです。また色々と芸談を交わそうと思てたのに、彼がおらんようになって、また寂しさが一つ増えました」と大きな悲しみと語り合える仲間を失った喪失感を吐露した。

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