小松政夫「先生と尊敬されていた…」

 クレージーキャッツのメンバーで俳優の桜井センリ(さくらい・せんり=本名千里=せんり)さんが10日に都内の自宅で死去していたことが、12日、分かった。86歳。突然の訃報に、芸能界から追悼のコメントが寄せられた。

 小松政夫(クレージーキャッツの後輩でコメディアン)「驚いて、言葉になりません。桜井さんはクレージーキャッツでは『先生』と呼ばれ、ピアニストとして尊敬されていました。最後にお会いしたのは谷啓さんのお別れの会で、そのころは顔色も良くて元気そうだったのに。クレージーは犬塚弘さんだけになってしまった」

 山田洋次氏(桜井さんが出演の映画「男はつらいよ」シリーズを監督)「ほんの数カット写るだけで映画全体になごやかな雰囲気が漂う‐そんなセンリさんは、ある時期ぼくの映画にはいなくてはならない俳優でした。謙虚で慎ましくて遠慮のかたまりのような上品なセンリさん、ぼくの大好きなセンリさんの死を心から悲しんでいます」

 関根勤(タレント)「クレージーキャッツさんの大ファンでした。クレージーキャッツさんで僕の青春は救われました。芸人さんではなく、ミュージシャンがやるお笑いが粋に見えたんですよ。僕が気心しれた人とコントをやりたいのは、クレージーキャッツさんが原点になってます。亡くなられたのは残念でなりません」

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