オバQ、ど根性ガエルの石川進さん死去

 テレビアニメ「オバケのQ太郎」や「ど根性ガエル」の歌で知られる歌手の石川進(いしかわ・すすむ)さんが10月29日、慢性呼吸器不全のため死去した。79歳だった。1950~60年代にポップスグループ「ダニー飯田とパラダイスキング」のボーカルとして活躍し、「ビキニスタイルのお嬢さん」がヒット。その後も子供番組の司会を務めるなど「キューピーちゃん」の愛称で国民的人気を博した。昨年から胃がんを患っていたという。

 関係者によれば、石川さんは近年、ハワイアンバンド「石川進&フレンズ」で活動していたが、体調を崩し、昨年末に胃がんの手術を受けた。術後の経過が悪くそのまま入院を続けていたが、10月29日に病院のトイレで倒れ、そのまま帰らぬ人となったという。

 石川さんは、終戦後の少年時代にアメリカ兵の歌うブルースに影響を受け、1953年にハワイアンバンド「大塚竜男とパームセレナーダーズ」でプロデビュー。58年に「ダニー飯田とパラダイスキング」に参加し、故坂本九さんとのツインボーカルで人気を博した。「ビキニスタイルのお嬢さん」は大ヒット。このころから「キューピーちゃん」という愛称で親しまれるようになった。

 62年にソロに転身後は、歌手、俳優、声優、「おはよう!こどもショー」(日本テレビ系)の司会など、幅広く活躍。66年に「オバケのQ太郎」の歌で日本レコード大賞童謡賞を受賞したほか、「怪物くん音頭」「ぼくらのパーマン」「ウメ星デンカ」など多くの藤子不二雄アニメの歌を歌った。また「おはよう!こどもショー」では司会を務めるかたわら、「きゅーぴーちゃんのうた」「ニョキニョキ節」などを歌い子供たちに人気を博した。

 葬儀・告別式は3日午後1時から東京都大田区石川町2の5の2、くらしの友雪ケ谷総合式場で。喪主は長男考紀(たかのり)氏。

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