福くんがソロ歌手デビューでタンゴ

 人気子役、鈴木福(8)がソロ歌手デビューすることが23日、分かった。

 12月5日にリリースする初シングル「イヤイヤYO~!!」は、福くんが舌足らずに愛らしく歌うタンゴ調の口ずさみやすい1曲。タンゴといえば、1969年に当時6歳の皆川おさむが歌った「黒ネコのタンゴ」や、1999年の「だんご3兄弟」の大ヒットがあり、名子役が歌う“福タンゴ”も話題を集めそうだ。

 ドラマやCMで活躍してきた福くんが、ソロ歌手として、茶の間に“福”を届けることになった。芦田愛菜(8)とのユニット「薫と友樹、たまにムック。」として歌った「マル・マル・モリ・モリ!」で、昨年のNHK紅白歌合戦に初出場したが、「また、紅白に出れるくらいの歌手になりたいです。ライブもやってみたい」とソロデビューに目を輝かせた。

 デビュー曲は、あこがれの先生に寄せる淡い恋心がつづられた、小学2年生の福くんにとっては、少し背伸びした内容。その歌詞を、舌足らずで時折声が裏返ったり、かわいらしく歌唱する姿は、思わず目尻が下がる。

 SMAPらを手がけ、作詞、作曲、編曲を担当したコモリタミノル氏(53)も「福くんの歌は予想を10倍ぐらい上回るすばらしさ。お世辞でもなく、ただだうまいの一言」と脱帽。「君のところへ 赤いバラを届けるから」など、不釣り合いにもみえる大人びた詞については、「こっけいな大人の世界の言葉を歌詞にすることで、福くんのかわいらしさを強調したかった」と狙いを説明した。

 レコーディングでは、母手作りの「大根のはちみつ漬け」を持ってスタジオに入り、約8時間の長丁場も無事終了。“マルモリ”も担当した濱田“PECO”美和子氏による振り付け「イヤスキダンス」もマスターし、「耳に残る歌で、ボクもすぐに覚えちゃいました。カワイイ振り付けもあるのでみなさんも一緒に歌って踊ってください」とPRした。

 祖父が尺八、祖母と母親がお琴の演奏家という音楽一家に育った福くんだけに、今後はソロ歌手として文字通りの“福音”をもたらすだろう。

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