美代子被告の住み家は“億ション”
兵庫県尼崎市の遺棄事件で、別の事件で死体遺棄などの罪で起訴された角田(すみだ)美代子被告(64)らが住んでいた同市内のマンションには高級食器や家具が置かれ、美代子被告が周囲に「全部で数億円になる」と話していたことが22日、分かった。
マンションは00年、美代子被告の義妹角田三枝子被告(59)=窃盗罪で公判中=の夫が新築で購入。夫は05年7月、沖縄県で崖から転落死し、三枝子被告がマンションを相続、約1千万円の保険金も受け取った。夫は自殺を強要された疑いが浮上している。尼崎東署捜査本部はほとんど仕事をしなかった美代子被告がぜいたくな暮らしをできた背景などを調べている。
美代子被告は昨年11月に起訴され、マンションは今年6月に競売開始が決定。8階建てで、美代子被告らは最上階の最も高級な3LDKの約74平方メートルの部屋に居住。玄関から続く廊下は左右の壁が鏡張りで、壁を取っ払ったリビングにはガラス製ショーケースが置かれ、西洋のデザインの家具が多かった。
09年に美代子被告に室内へ招かれた、たこ焼き店経営の男性(40)によると、リビングのケース内の高級食器やクリスタル製の小物について、美代子被告は「全部で数億円」と話したという。
また県警は22日、尼崎市内の住宅の床下から見つかった3人目の遺体が、尼崎市の無職仲島茉莉子さん(29)と確認した。仲島さんは角田被告の義理の娘瑠衣被告(27)=窃盗罪で公判中=の姉。
