14歳・臼澤みさき、岩手大で特別授業

 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた岩手県大槌町在住の現役中学生歌手・臼澤みさき(14)が21日、盛岡市の岩手大学の「不来方祭(こずかたさい)」で、初の単独コンサートを開催。癒やしの音楽を届けながら、被災地の現状を伝える“特別授業”も行った。

 ライブは、同町の復興を調査している同大教育学部社会学ゼミの研究発表の一環で開催され、普段は講義などを行うホールをステージに使用した。緊張した様子の臼澤は、7月に発売したデビュー曲「故郷~Blue Sky Homeland」など、9曲を伸びやかに熱唱した。

 さらに「多くの人が仮設住宅に住んでいて、復興はまだまだ実現していない。私は歌を通して元気を届けたい。復興に頑張っていきましょう」と熱弁。満席のファン300人からは大きな拍手が起こり、“みさき先生”も「思いを伝えることができた」も思わず涙ぐんだ。

 デビュー曲は最新有線チャートで2カ月ぶりに1位に返り咲き、24日には初アルバム「Homeland」も発売する。臼澤は「これからも大槌で学業を優先して頑張りたい」と、故郷愛を誓っていた。

旧高等農林学校本館を歩く臼澤みさき=岩手・盛岡市の岩手大

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