【5】祝勝会はホストクラブで大騒ぎ

 「藤井かすみのよもやま話・第5回=ツアー優勝2」

 2001年のベルーナレディースでツアー初優勝を果たし、優勝賞金1080万円を手にしました。源泉徴収で10%引かれた手取り額が、翌週の水曜日に通帳に振り込まれました。「0」がたくさん並んだ通帳を見て、プロゴルファーになって良かったなと心の底から思いました。

 副賞はトヨタの車でした。これまで私は通算10勝を挙げていますが、そのうち副賞として車を7台いただいております。そのうち何台かは自分で乗りましたが、さすがに全部に乗るのは大変だったので、お兄ちゃんやお兄ちゃんの息子、マネージャーさん、専属キャディーにプレゼントしたりしました。

 免許を持っている選手にとっては車の副賞はとてもありがたいものですが、免許を持ってない選手や、海外の選手は6掛けぐらいの値段で買い取ってもらえるようです。

 車以外にも副賞としてブルガリの高級腕時計や、ヤマハのフィッシングボートをいただきました。タヒチのボラボラ島の往復航空券をもらった時は、オフに行ってきました。私は魚にエサをあげるのが大好きなので、フランスパンとおろし金を持っていき、1日中、魚にパン粉をあげたりして過ごしました。

 兵庫県で行われたプロミスレディースで優勝した時(04年)は、その夜、仲間たちと三宮のホストクラブに繰り出し、楽しい祝勝会を開きました。親友の松中選手(ソフトバンク)も駆けつけてくれてどんちゃん騒ぎ。結構なお金を使っちゃいました。頑張って優勝したんだから、これぐらいいいですよね。

 クリスタルガイザーレディース(05年)に勝った時は、「100万円出すからワインを買ってきて」ってお願いして、翌週の大会前にメディアの方たちと飲めや歌えの大宴会。こうやって優勝できたのも、多くの方々の支えや応援があったからこそで、少しでもお礼できればという気持ちがあったのです。

 一つ一つの優勝に思い入れがあり、まるできのうのことのように思い出されます。(プロゴルファー)

 ◆藤井かすみ(ふじい・かすみ) 1967年11月30日、山口県岩国市出身。広島・安田女子高時代からソフトボール選手としてならし、東京女子体育短大時代は全日本大学選手権で優勝し、日本代表にも選出。23歳からゴルフを始め、95年にプロテスト合格。01年ベルーナレディースで初優勝を飾り、ツアー通算10勝をマーク。師匠は岡本綾子。夫は競輪選手の高橋健太。現在は兵庫・マスターズゴルフアカデミーでジュニアらを指導。162センチ、64キロ。

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