【舩越園子の目】顔も体も言葉も柔和になったタイガー

米男子ゴルフ、ファーマーズ・インシュアランス・オープンのプロアマ戦に出場したタイガー・ウッズ(撮影・舩越園子)
3枚

 米男子ゴルフのファーマーズ・インシュアランス・オープンは26日からカリフォルニア州のトーリーパインズGCの2コース(ともにパー72)で開幕する。前日の25日はプロアマ戦が行われ、松山英樹(24)=LEXUS=、タイガー・ウッズ(41)=米国=が出場。石川遼(25)=CASIO=はショットの調整などで本番への最終調整を終えた。

  ◇   ◇

 今週のファーマーズ・インシュアランス・オープンで2015年8月以来の米ツアー復帰戦を迎えるタイガー・ウッズ。1年5カ月も休んでいたせいか、それとも41歳という年齢のせいか、肉付きが良くなり、顔も体全体もふっくら。柔和になった印象を受けたが、会見で口にした言葉はさらに柔和だった。

 米ツアーで最後に勝利を挙げたのは年間5勝した2013年。「あのころのレベルに戻れると思う?」と問われたウッズ。昔なら「勝つために出ている」と鋭い視線で言い切ったものだが、この日は「わからない。長い間、試合から離れていたから、まずは戦いのリズムを取り戻したい」と、控えめで当たり前の返答だった。

 この日の朝、テーラーメイドと用具契約を結んだことが発表されたばかり。それに先行して12月にブリヂストンとボール契約を結んだが、「そのボールに一番合うクラブを探した結果、テーラーメイドを選んだ」。

 理路整然とした説明だったが、パンチがない。「勝つための武器を手に入れた」とかなんとか、昔のようにウソでも強気に語ってほしかったなあと、カムバックしようとしている人に酷な期待を抱いたのは、たぶん私だけではなかったはずだ。

(在米ゴルフジャーナリスト)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス