【舩越園子の目】苦境で強さ、雷雨順延ジェイソン・デーにチャンス?

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・3日目」(30日、バルタスロールGC=パー70)

 昨年の全米プロを制して波に乗り、世界一へ上り詰めたジェイソン・デーは、2006年と2007年に全米プロを制覇したタイガー・ウッズ以来の大会2連覇を果たすべく、気合を入れて今大会に臨もうとしていた。

 しかし、大会の優勝者ディナーに愛妻がアレルギー反応を起こし、近郊の病院で深夜2時まで過ごして、練習ラウンドもそこそこに本戦突入。「かえって力みが抜けて良かった」と前向きに捉え、3位に浮上して決勝ラウンドを迎えたところが、なんともデーらしかった。

 3日目は雷雨中断の末に日曜日へ持ち越しとなり、デーを含めた上位10名はスタートすらできなかった。日曜日は36ホールの長丁場。いや、再び雷雨中断、さらには月曜フィニッシュになる可能性も高く、そんな不規則進行の中で連覇に挑むことになるのだが「中断して気持ちを切らすと酷いゴルフになりやすい。集中力を保てれば、コースは柔らかいからアグレッシブに攻められるはず」とやっぱり前向きだ。

 そういえば今年のプレーヤーズ選手権で優勝したときも最終日の前夜に長男が食中毒症状を起こし、デーはほぼ徹夜明けでプレーして勝利した。苦境を糧にするデーにとってはピンチほどチャンスだ。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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