藤本麻子逆襲3位発進 前週は涙のV逸
「スタジオアリス女子・第1日」(10日、兵庫県花屋敷GCよかわ=パー72)
前週のヤマハ・レディース葛城で初日から首位を走りながら最終日に失速し、4位に終わった藤本麻子(24)=富士通=が9番以降で6バーディー奪取し、首位と1打差の3位につけた。首位には笠りつ子(27)=京セラドキュメントソリューションズ=と藤田光里(20)=レオパレス・リゾートグアム=が立った。
藤本が怒った。スタート1番で1メートルのパットを外してボギー発進後、5番パー5はセカンドショットをOBしてダブルボギー。6、8番もボギーとしてスコアは5オーバー。最悪の展開だった。
前週のことが脳裏をよぎっていた。4打差独走態勢で迎えた最終日。4位に終わり「帰りの車の中でもずっと泣いていた」という。「夜、毎日つけているノートに悪かったことの3倍よかったことを書いた。結論は、悪かったのはパットだけ。ショットは自信持っていい、と」。気持ちの切り替えはできていたが、悪い流れが断ち切れない。だから、怒った。
後半は11、13、14、15、17番と、3連続を含む5バーディー奪取でハーフ31。一気にV戦線に浮上した。「まだまだシーズンは始まったばかり。あの試合が最後じゃない」。11年伊藤園レディス以来のツアー2勝目に向かって怒りの逆襲だ。