美人プロ藤田、2位発進 ツアー初Vへ ヤマハレディースOP葛城
「ヤマハレディースOP葛城・第1日」(2日、静岡・葛城GC=パー72)
美人プロの藤田光里(20)=レオパレス・リゾートグアム=が5バーディー、1ボギーの4アンダー、68でトップと1打差の2位につけ、ツアー初優勝へ好スタートを切った。藤本麻子(24)=富士通=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67で首位発進。トップと2打差の3位に前週のアクサレディースで優勝した笠りつ子ら3人が並んだ。
桜色のウエアに身を包んだ藤田光が、ツアー屈指の難コースで躍動した。「今日は結構ツイていました。あきらめずに頑張ったら、運もついてきた感じ。最後はお腹が空き過ぎて疲れましたけど」と屈託ない笑顔を見せた。
象徴的だったのが出だしの10番だ。手前から7メートルのスネークラインを「真っすぐ打って」見事カップイン。折り返し後の8番では5Iで打った残り170ヤードの第2打をミスしたが、「グリーンに行ってみたら50センチについていた」と流れの方から近づいてきた。
初優勝チャンスだった先週は最終日78と崩れ42位に終わった。大人になれば締まるはずの両手首付け根の骨が少し開いた状態のままなため、テークバック時に「コキコキ」という音がする。時には痛みも伴うそうで、それがV逸の原因だった。
「痛むというより北海道弁でいう“いずい”、違和感があるって感じなんです。それでシャンクが出たりして、棄権も考えました」
思うに任せない手首だが、ゴルフを続ける以上は上手に付き合っていく必要がある。「去年はテーピングをしていたけど、それでよくなるわけでもないし、今は普通にしている。今週は痛みはないです」と前を向いた。
葛城GC山名Cは一昨年12月のツアー出場権を懸けた最終予選会で4日間通算9アンダーを出してトップ通過を果たした相性のいいコース。「今、自分がやれることをしっかりやっていく」。名前の通り光(里)輝く最終日へ、まずは大きなアドバンテージをつかんだ。