「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン・第１日」（２６日、利府ＧＣ＝パー７２）

　今季賞金ランク４１位に低迷している堀奈津佳（２２）＝サマンサタバサ＝が６バーディー、３ボギーの６９をマーク。プロ初の首位発進を決めた。前週は銀座でショッピングして気分転換。メンタルトレーニングにも取り組んでおり、ツアー通算３勝目に照準を合わせた。堀とともに佐伯三貴（３０）＝日立アプライアンス＝ら４人が首位に並び、１打差６位に鈴木愛（２０）ら６人が続く大混戦となった。

　堀が昨年６月にツアー記録の通算２１アンダーで２勝目を挙げたアース・モンダミン杯最終日以来、１年３カ月ぶりにトーナメントのトップに立った。初日の首位発進はプロデビュー以来初めてだ。

　「今年は左方向へ強いフックボールが出て悩んできたんですが、きょうはその曲がり具合も小さくて、うまくリカバリーできた。パッティングもよかったので、このスコアになった」。２番でボギーが先行したが、３番以降を６バーディー、２ボギーで回った。

　中でも胸を張ったのが、４番と１１番のパー３。いずれも５番アイアンでのティーショットを、それぞれ１・５メートル、２０センチにつけてバーディーを奪った。「５番アイアン、好きなんです。昔から必ず練習の最後に打って、調子を最終確認するクラブ。５番がうまく打てれば自信を持てる」と声を弾ませた。

　今大会を含め、今季は残り１０試合。「やっぱり優勝したい。今自分のできることを精いっぱい頑張りたい」。３週間ほど前にメンタルトレーナーと正式に契約を結んだ。「６月下旬から３、４回お世話になってます。心の整理というか、スコア以外の目標設定の相談をしたり、だいぶ自分の中がスッキリしてきました」。

　調整にあてた前週は銀座でショッピング。「ギンブラ？ってなんですか？そういう言葉があるんですか～？」という、高校まで四国で過ごした２２歳。いいリフレッシュを図って今大会に臨んでいる。