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「5年以内にV」は物足りない…優勝にこだわりDeNAの残留要請断る

臨時取締役会を終え、球団事務所を出る横浜DeNAの春田真オーナー(左)と池田純球団社長=横浜市内の球団事務所
 【2011年12月3日付デイリースポーツ記事より】
 嵐の船出だ。横浜DeNAは2日、FA宣言した村田修一内野手(30)と横浜市内のホテルで残留交渉を行った。巨人移籍が濃厚な主砲を慰留したが、「来季に優勝争い」という“残留条件”は約束できなかった。また、横浜市内の球団事務所では株主総会および臨時取締役会が行われ、DeNAの春田真会長(42)が新オーナーに就任。球団名が正式に「横浜DeNAベイスターズ」に変更された。
 球界参入認可から一夜明け、横浜DeNAがいきなり厳しい現実に直面した。春田オーナーは「これから強くしていく中で、4番が抜けるのは誰を補強するよりマイナス」と村田を説得。年俸は2年総額4億5千万円を提示したと見られる。
 今後の補強案としてソフトバンクからFA宣言した杉内、自由契約となったホールトンの獲得を目指す計画が伝えられたもようだが、いずれも実現は微妙だ。春田オーナーは「ざっくばらんに話せて良かった」と成果を強調したが、4年連続最下位だけに「準備は最大限するが、これだけ負けちゃってるから、来季大丈夫とは言えない」と弱音を口にした。
 一方の村田は「強くしたい気持ちは伝わった。ありがたかった」と感謝の意を示した。しかし、最下位7回、勝率5割以上が皆無のプロ9年間を振り返り「勝敗が逆になったらどうなるんだろうと、いつも考えていた。強いチームの野球を感じたい」と話した。
 「来季は最下位脱出。3年以内にCS進出。5年以内に優勝」という球団目標については「3年、5年たったらベテランになってしまう」と物足りなさを口にした。逆転残留を狙った春田オーナーの直接出馬は不発に終わりそうだ。

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