再十両の紫雷 母校・埼玉栄高の化粧まわしに恩返し誓う「最初は見られなかった」不祥事から1年半後に日の目
大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)で再十両となる紫雷(木瀬)が14日、さいたま市の母校・埼玉栄高で化粧まわし贈呈式に出席した。2021年九州場所で関取昇進を決めたが、同12月に違法賭博関与の疑いが発覚。新十両だった22年初場所は謹慎休場となり、幕下に転落した。そこから8場所かけて再び関取に。「周りの人たちが支えてくれたからこそ、相撲を続けることができた。この化粧まわしを締められることに感謝して、15日間戦っていきたい」と、感謝と決意を口にした。
不祥事発覚直後は、食事も喉を通らず、1カ月で175キロから体重が35キロも落ちたという。反省の日々を送るさなか、それでも母校は再起を期待して化粧まわしを贈呈。部屋に届いたまわしを「最初は見られなかった」という紫雷も「次に見る時は着ける時。もう1回頑張るしかない」と、発奮材料にして結果を残した。
化粧まわしが日の目を見るまでに1年半。紫雷は「8年近く(初土俵から)かかって新十両に上がった時より、この1年半の方が長く感じた」と心境を吐露。「周りの方に迷惑をかけた。応援していただいた方に応えなきゃいけないという思いが強い」と恩返しを誓った。
恩師で同校相撲部の山田道紀監督は「本当によかったなと思う。(まわしが)お蔵入りになるのかなと思ったが、いろんな方に支えていただけるというのは彼の持っているものがあるから。頑張ってくれると思う」とエール。同校の町田弦校長も「寡黙な中で真面目な性格で、自ら模範を見せるような生徒だった。みんなが彼の高校生活をわかっているので、応援していこうということで贈呈した。それを糧にまた十両に上がってくれたということは、贈呈した意味は大きかったんだなと感じています」と、期待に応えた教え子に感慨深げだった。



