朝乃山が気迫の流血相撲で1敗死守「顔から落ちてよかった。絶対に負けたくないという気持ちが」

 「大相撲春場所・7日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)

 元大関の十両朝乃山(高砂)が、気迫の相撲で1敗を守った。湘南乃海(高田川)に右上手を許し、得意でない左四つの形に。土俵際で相手の右上手投げに左下手投げを打ち返し、わずかに相手が早く土俵に落ちた。

 顔から落ちた朝乃山は、すぐには立ち上がれず。額と右目下をすりむき、血がにじんだ。「打ったので、ちょっとクラッときました」と明かしつつ「手をついていたら同体。顔から落ちてよかった。絶対に負けたくないという気持ちがあった」と胸を張った。

 全勝だった逸ノ城が敗れたため、トップに並んだ。それでも「星勘定とかは気にしないで、目の前の一番一番に集中したい」。2場所連続の十両優勝と幕内復帰へ、一歩ずつ歩を進める。

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