十両Vの朝乃山14勝目で幕内返り咲き有力に 三役に「もう一回戻りたい」

 北青鵬(右)を上手投げで破った朝乃山(撮影・開出牧)
 北青鵬(手前)を上手投げで破った朝乃山(撮影・開出牧)
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 「大相撲初場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 今場所、十両復帰し、14日目に優勝を決めた元大関の朝乃山(高砂)が北青鵬(宮城野)を上手投げで下し、14勝目(1敗)を挙げた。春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で2021年11月場所以来、8場所ぶりの幕内復帰を有力とした。

 21年夏場所、新型コロナ対策ガイドライン違反となるキャバクラ通いが発覚。6場所出場停止処分を受けた。昨年7月場所で三段目復帰し4場所。十両でも元大関の格の違いを見せ付けた。最後の一番も2メートルのホープ、北青鵬を立ち合い右四つに組み止めると、左上手で振って崩して、一気に仕留めた。

 「自分より身長のある相手。先に先に攻められた。上手で崩して、体が反応した」と振り返った。十両優勝は「通過点。また稽古に精進します」と語った。

 自身の取組直前に千秋楽の協会ご挨拶が行われ、土俵上にそろった三役力士を花道で見ていた。「あそこにいるのは協会の看板。もう一回戻りたい気持ちになった」と三役奪還への思いを強くした。

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