羽生結弦さんがプロ初滑り 「SEIMEI」3度舞った理由 見事完遂「あの時よりも上手いんだと」
フィギュアスケート男子で14年ソチ五輪、18年平昌五輪2連覇王者の羽生結弦さん(27)の公開練習イベント「SharePractice」が10日、アイスリンク仙台で行われた。イベントは今月7日に開設した公式YouTubeのチャンネル「HANYU YUZURU」で、ライブ配信され、視聴者は開始1時間で10万人を超えた。
羽生さんは11時50分過ぎからウォームアップを始め、12時30分過ぎにリンクイン。「back number」の「水平線」と「僕が今できることを」、「Mrs.GREEN APPLE」の「僕のこと」などをかけて氷上練習を行った。
練習では“名プログラム”も舞った。2月の北京五輪のフリー「天と地と」の後半をかけ、4回転トーループ、3回転トーループの連続ジャンプを披露した。12時53分には白のジャージを脱ぎ、「Hope&Legacy」では試合では組み込んだことのない4回転ループ-3回転トーループの大技を着氷した。
13時過ぎには、平昌五輪で2連覇を達成した「SEIMEI」の曲を3度かけた。3度目をノーミスで演じ終えると、「ありがとうございました!」とあいさつ。「まさか3回もやるとは思わなかった。普通にトレーニングだった」と笑った。視聴者へ、「『SEIMEI』はオリンピックの構成でやったんですけど、それでもノーミスできるんだっていう所を見せたいなと思ってたので、できて良かったなと思います」と語りかけた。
練習後の取材では、「平昌オリンピックの時と同じ構成の『SEIMEI』をノーミスすることが今回の目標で、あの時よりも上手いんだと証明したいみたいな、そういう強い意志があって今日最後まで滑りきらせていただきました」と明かした。「やっぱり平昌オリンピックの『SEIMEI』のイメージがかなり強いと思うんですよね。自分としてはあれから成長してるっていう所を見せたかったのが一番強かった」と、熱演を振り返った。
羽生さんは7月にプロ転向を宣言。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦は継続することを明言している。