86年ぶり新関脇Vの若隆景 震災復興の地元福島へ「精いっぱいやっていい姿を」

 賜杯を抱く若隆景(撮影・吉澤敬太)
 八角理事長(右)から賜杯を授与される若隆景(撮影・高部洋祐)
 日仏友好杯でマカロンを贈られる若隆景(手前)=撮影・吉澤敬太
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 「大相撲春場所・千秋楽」(27日、エディオンアリーナ大阪)

 関脇若隆景(荒汐)が優勝決定戦で平幕高安(田子ノ浦)を下し、悲願の初優勝を飾った。新関脇での優勝は1936年5月場所の双葉山(11戦全勝)以来、実に86年ぶりの快挙。49年5月場所の15日制導入以降では初となった。

 2敗で並んでいた平幕高安(田子ノ浦)が関脇阿炎(錣山)に敗れ、勝てば優勝決定だった結びの一番で若隆景も大関正代(時津風)に寄り切られ、12勝3敗で優勝決定戦へ。高安との大一番は一進一退の熱戦となったが、最後は土俵際で逆転の上手出し投げが決まった。

 優勝インタビューでは「うれしいです。まだちょっと(実感は)沸かないです」と緊張の面持ちで、激闘となった優勝決定戦については「最後、何とか残せた感覚はありました」と振り返った。

 福島県出身力士が賜杯を抱くのは1972年初場所の栃東以来。福島への思いを問われると、「震災から11年たって、まだまだ復興が進んでないところもあるので、こういうふうに自分が土俵でできることを精いっぱいやって、いい姿を届けたいと思います」と郷里への熱い思いを言葉にした。

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