大相撲 元小結竜電が十両優勝「相撲を取れることがうれしい」

 「大相撲春場所・千秋楽」(27日、エディオンアリーナ大阪)

 元小結の十両竜電(高田川)が水戸龍を寄り切って13勝2敗とし、十両優勝を決めた。

 立ち合いで左前みつを引くと、頭をつける体勢。何度も寄り立てて、粘る相手に土俵を割らせた。

 幕内だった昨年5月に日本相撲協会の新型コロナウイルス感染対策のガイドライン違反が発覚。3場所出場停止の処分を受けた。復帰した同九州場所で幕下優勝。関取復帰した今場所でも、元三役の実力を見せつけた。

 リモート取材では「相撲を取れることがうれしいです。また感謝して、これからもやっていきたいです」と神妙に心境を吐露。「毎日いい相撲を取ろうと思ってやったのが良かった。一日一番やるだけなので、しっかり集中してやってきました」と、15日間を振り返った。

 夏場所は十両上位で迎えることが確実。再入幕を目指す場所へ向け「しっかり稽古して、また挑みたい。いい相撲を取って、応援していただけたらうれしい」と抱負を語った。

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