元嘉風の中村親方が断髪式「生まれ変わっても力士になります」

 断髪式で宮里優作(右)にはさみを入れてもらう中村親方(元関脇・嘉風)=代表撮影
 断髪式で尾車親方(右から2人目)に大銀杏を切り落とされる中村親方(元関脇・嘉風)=代表撮影
 長男・凌聖くん、長女・りなさんと笑顔でポーズを決める中村親方(元関脇・嘉風)=代表撮影
3枚

 2019年秋場所で引退した元関脇嘉風の中村親方(39)の引退相撲が5日、東京・両国国技館で行われた。

 断髪式には、母校である日体大の松浪健四郎理事長、公明党の山口那津男代表、元ヤクルトの川崎憲次郎氏、プロゴルファーの宮里聖志、優作兄弟、タレントの松村邦洋ら約250人が参加。感極まった表情で涙も浮かべる中、最後は師匠の尾車親方(元大関琴風)の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)を切り落とされた。

 コロナ禍で断髪式が2度延期に。「やっと切れたという思いと、今日が近づくにつれて寂しい思いがありました」と心境を明かした。断髪後は美容師の兄に整髪してもらい、短めでさわやかなヘアスタイルに。「全然見慣れないので恥ずかしい」とはにかんだ。

 15年余りの土俵人生では、スピード感あふれる突き押しを武器に上位キラーとして活躍し、三賞10度、8個の金星を獲得。土俵上のあいさつではファンに感謝すると「毎日が本当に楽しかった。生まれ変わっても力士になります」と宣言し、大きな拍手を浴びた。

 7日付で閉鎖される尾車部屋から二所ノ関部屋に転属。親方としての抱負を「プレッシャーに打ち勝っていける、自発的に頑張れる力士を育てるためには、やっぱり楽しいと思わせなきゃダメかなと。相撲が楽しいと思うような力士を育てたい。みなさんをワクワクさせるような力士を育てることが恩返しかな」と述べた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス