森会長「一番大きな問題は世論」 有名人の聖火リレー「田んぼで走ったら」

 東京五輪組織委員会の森喜朗会長(83)が2日、自民党本部で開催された大会実施本部合同会議の役員幹部会に出席。冒頭あいさつで「一番大きな問題は世論」と、今夏の開催に懐疑的な国民の声を最大の課題に挙げ、新型コロナウイルス対策等の情報提供を強化する方向性を確認した。

 今夏の開催に向けて中止や延期を支持する世論が8割に及ぶ中、森会長は「コロナ(対策)は菅総理はじめ皆さんが取り組んでいるが、われわれはコロナがどうだろうと必ず(大会を)やる。やるかやらないかの議論ではなく、どうやってやるのかと。この際、新しい五輪を考えよう」と改めて強い意欲を示した。

 3月25日スタートの聖火リレーについても言及。新型コロナ対策で一般客が沿道に集まることが懸念される中、「人気タレントはあまり人が集まらない田んぼ(の沿道)で走ったらいいんじゃないか」と持論を展開。人の少ない場所であれば“密”を避けられる可能性を挙げた。

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