大鵬の孫・幕下納谷が十両大翔鵬下し5勝目 初の大銀杏「いつもより軽い感じがした」

 大翔鵬(手前)を押し出しで破り、勝ち越しを決めた納谷(撮影・中田匡峻)
 大翔鵬を押し出しで破った納谷(撮影・伊藤笙子)
 幕下の納谷は十両で大翔鵬と対戦。大銀杏を結って土俵に上がった(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲秋場所・14日目」(26日、両国国技館)

 “昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男・西幕下4枚目納谷(20)=大嶽=が十両大翔鵬(追手風)を押し出して3連勝で5勝目(2敗)を挙げて締めた。

 立ち合い、当たって、1度は押し込まれたが相手の引きに乗じて前進。一気に出て決めた。「はたきも頭に入れていた。しっかり付いていけた。気合は入っていた」と納得の一番。最近2場所は4勝3敗だっただけに「5番勝つことに意味があった」と力を込めた。

 新十両昇進は今後の状況次第による。新型コロナウイルス集団感染の発生した玉ノ井部屋の十両東龍、富士東が全休しており、救済措置が取られるかなども影響する。

 幕内では同学年の琴勝峰(佐渡ケ嶽)、豊昇龍(立浪)が活躍。「単純にすごいなと。同級生が上で闘っているのは誇らしいし、自分も早くそこにという気持ちになる」と、刺激になっている。

 初めての十両の取組で大銀杏(おおいちょう)を結うのも初めて。所作など戸惑いもあったが「仕切ってからは普段と一緒」と、いつも通り取った。大銀杏には「重いと思ったけどいつもより軽い感じがした」と意外な感想。祖父と似ている?と問われると「自分では思わないけど」と笑みを浮かべた。

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