再十両を目指す宇良が初黒星「相手が強かった」

 「大相撲秋場所・11日目」(23日、両国国技館)

 2度の右膝手術を乗り越え、番付を西幕下5枚目まで回復した元幕内の宇良(28)=木瀬=が栃清龍(春日野)との全勝対決に敗れ、5勝1敗となった。

 低い当たりで終始、攻めたが、土俵際、逆転のすくい投げで転がされた。「相手が強かった。勝負どころを焦ったかなというのがある」と悔しげ

 18年初場所以来の十両復帰は最後の一番にかかる。「上がれないんじゃないですか?」と弱気ながら、最後の気力を振り絞る。「あと一番で場所も終わる。気を引き締めて頑張りたい」と話した。

 宇良は奇手“居反り”の使い手として関学大から角界入り。多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。しかし、17年秋場所、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術を行い、6場所連続で休場。18年秋場所、三段目で復帰した。

 昨年初場所、幕下まで戻ったが古傷の右膝前十字靱帯(じんたい)を再び断裂。同2月下旬に前回同様、腱の再建手術を行った。

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