時津風親方が秋場所を謹慎「ガイドラインに基づく行動違反」枝川親方が師匠代行へ

 日本相撲協会は11日、時津風親方(元幕内時津海)を秋場所、謹慎とすることを発表した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)が「年寄時津風親方がガイドラインに基づく行動違反のため、今場所は謹慎します。代わって、年寄枝川が師匠代行ということで部屋の管理をする」と説明した。

 今後、危機管理委員会、コンプライアンスで聞き取り調査を行い、理事会で処分などが協議される見通し。この日から秋場所15日間、部屋で謹慎となる。

 新型コロナウイルス感染予防のガイドラインには外出に関する取り決めがある。同部長は「場所が終わってからここまで知人との会食はいいですよとか、ゴルフに行ってもいいですよとか、映画いっていいですよとか決め事があったと思う。そういった中で違反行為があったということ」と、違反行為があり本人も認めた。

 先場所前後には幕内阿炎(錣山)が接待を伴う「夜の店」通いが発覚。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)も“泥酔”写真がネットに出回り、処分を受けた。今場所直前にまた、不適切な行動が繰り返された。

 「協会がしっかりガイドライン、決め事を作って協会員一丸となって一場所一場所乗り越えていく上で、決まり事を師匠という立場でありながら守れない。自分の弟子を抱えている以上、しっかりとその辺の管理をしなきゃいけない。安易な行動違反をしてしまうことでこういうことになる。これだけ協会が感染予防の強化と言っているが、違反行動をとられることによって、感染してくる可能性はなきにしもあらずですよ。何らかの処分の対象になってくるのかなと思います」と同部長は厳しく断じた。

 8月30日に講習会を行い、全協会員や、おかみさんら部屋関係者に注意喚起。秋場所へ協会一丸となる中、背信行為となった。

 時津風部屋は関脇正代、幕内豊山が所属しており、部屋付き親方として井筒親方(元関脇豊ノ島)らが弟子を指導している。

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