高安が8勝1敗で納得締め「悪くはない」不安の左肘にも手応え

 大相撲秋巡業が27日、広島県福山市で最終日を迎えた。左肘のじん帯損傷で先場所を全休した大関高安(29)=田子ノ浦=が幕内豊山(時津風)、栃煌山(春日野)を相手に計9番取って8勝1敗と上々の手応えを得て、巡業を締めた。

 前日は十両力士相手に相撲を取り、最後は4連敗。左肘を気にし顔をしかめるなど不安を残したが、この日は一転。本来の左四つとは逆の右四つ、左上手でがっちり相手を組み止めて力強さを見せた。馬力ある豊山を力勝負で寄り切り圧倒。右下手投げで豪快に吹っ飛ばすなどした。

 「きょうは良かった」と前日のモヤモヤを晴らしすっきりした様子。「しっかり当たって(左の)上手を取って前に出る。どうしても左を差すのがまだちょっと立ち合いうまくできないところがある。慣れじゃないですか。コツコツやっていく。右四つなら思い切って相撲が取れる」と、納得顔を浮かべた。

 巡業に途中合流し精力的に番数を重ねた。「納得はいっていないけど悪くはない」とうなずいた。自身3度目のカド番となる九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)へあと2週間。「体力作りと左腕の強化。そこがメーン。(左腕を)しっかり鍛えて本場所でがんがん使えればいい」と、必死に仕上げていく。

 福岡入り後は兄弟子の荒磯親方(元横綱稀勢の里)の胸を借り、状態を上げるつもりだ。

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