東京五輪メダル特色は「輝き」 使用済み携帯電話などから金32キロ再利用

 開幕1年前セレモニーで発表された東京五輪の金メダル(裏面)=Tokyo2020提供
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 東京五輪組織委員会は開幕1年前となった24日、東京五輪のメダルを発表した。金メダルは約566グラムで、組織委によれば夏季大会史上最重量。直径も85ミリと12年ロンドン大会、16年リオデジャネイロ大会と並んで最大となるという。

 まばゆい光が特色となりそうだ。この日都内で行われた1年前セレモニーで初披露された金銀銅メダルは、ベールをめくられると会場の照明を反射して輝きを放った。

 メダルの製作においては都市鉱山(資源の再活用)をテーマに全国自治体やドコモショップなどから使用済み携帯電話や小型家電を回収し、抽出した金属を再活用する。17年4月~今年3月の間に金約32キロ、銀3500キロ、銅2200キロをメダル用に確保したという。

 メダルのデザインを担当したのは大阪市出身のデザイナー・川西純市さん(51)で、シンプルさと美しさが評価されて214作品の中から選出された。大会の特色を出せるメダルの裏面は、中央に大会エンブレム、周縁には“光の輪”をイメージした渦のような立体的な彫刻が施され、反射して輝きを増幅させるようなつくりになっている。

 コンセプトは「光と輝き」「アスリートのエネルギー」「多様性と調和」の3つという。川西さんは「五輪を目指し挑戦し続けるアスリートの努力と栄光や、世界の平和といったものを輝く光の輪で表現したいと思いデザインを考えた。多様性を認め合って輪になれるような世界を表現した。アスリートが世界の頂点に立ち、このメダルを胸に光らせることを心から楽しみにしている」と話した。

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