「大相撲初場所・３日目」（１５日、両国国技館）

　十両の照強（２３）＝伊勢ケ浜＝が東十両２枚目の貴源治（２１）＝千賀ノ浦＝を破り、２勝１敗とした。

　一度つっかけて貴源治に尻もちをつかせてしまったが、２度目で立つと右に変化。すかさず中に入ると前に出て攻め続け、相手の投げに背中を向けてしまうも素早くクルリと回って体勢を立て直し、再び中に入って押し出した。

　変化した理由を「正面から行くなと、相撲の神様が言ったと思った。（相手が）尻もちをついて、カッとなって来られたら怖いんで」と冗談交じりに説明。動きの激しい相撲だったが、「ヒヤリとしたのはなかった。後ろを取られたときはヒヤリとしたけど、オレの方が速いし、前に逃げれば（相手は）ついて来れないと思った。体は動いてて、いいんじゃないですかね」と満足げに振り返った。

　白星を先行させたが、「１個じゃ変わらないですよ。４個ぐらいやらないと。それでも大きいですけどね」と前を向いた。