日大・田中理事長が声明文を掲載「学生ファーストの理念に立ち返って」

 日大の田中英寿理事長が3日、日大の公式HPで、「学生ファーストの理念に立ち返って」という長文を掲載。反則タックルの被害に遭った関西学院大アメリカンフットボール部、被害選手、保護者、また反則指示を受けた日大の学生、保護者へ「深くお詫びを致します」と謝罪した。

 日大の公式HPには「学生ファーストの理念に立ち返って(日本大学理事長 田中英寿)」のタイトルで長文が掲載。冒頭は第三者委員会からの最終報告を受け「一読して、わたくしの心に突き刺さった一言があります。『日大において学生ファーストの精神が見失われていた』」との文を紹介。

 「それは鋭い痛み」とし、「大学を代表し、統括しなければならない立場にあるものとして、これ以上、心に響いた言葉はありませんでした」とつづった。また反則タックルから始まった一連の不祥事に対し「すべての根底には『忘れられた学生ファーストの精神』があったと思います」とし、改めて学生ファーストの精神に立ち返るとした。

 第三者委員会がアメフット部の内田正人監督と井上奨コーチによる反則指示があったと認定したことには「誠に遺憾というだけでは、済まされない行い」と断じ、関学大アメリカンフットボール部、被害に遭った選手、保護者、また反則指示を受けた選手、保護者へ「深くお詫び申し上げます」とした。

 報告書の中には、反則タックルに口封じがあったことも記されているが「いかなる理由があろうとも、断じて許されないことです。なぜこんな卑劣な行為があったのか、驚愕と激しい怒りが込み上げました。二度とあってはならないことです」と厳しい言葉で口封じをしたとされるOB関係者を非難。

 今季のリーグ戦に参戦できなくなった学生には「誠に申し訳ないというしかありません。この残念な事態を招いたのは、すべて我々の責任です」と謝罪。関東学連の決定書に「理事長の組織改革への強烈なメッセージがあれば印象は違った」などとされたことに「私はこれらの言葉を、心に深く受け止めました」ともつづった。

 最後には「今回の事件では数々の不手際、対応の遅れから社会問題となり、日大の信頼を大きく損ないました。このようなことは二度と繰り返さないことを誓い、この教訓を踏み台に日大再生を進める覚悟です」と締めくくった。

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