松鳳山が鶴竜撃破!師匠に恩返しの金星 連敗続くも覚悟決め「絶対前に」

 「大相撲夏場所・4日目」(16日、両国国技館)

 平幕松鳳山が、2場所連続制覇を目指す横綱鶴竜を押し倒して自身5個目の金星を挙げた。17年10月に倒れ、頭部を手術した師匠の二所ノ関親方(61)=元大関若嶋津=が順調に回復。場所前にゲキを飛ばされ、師の教え通り、一歩も引かず気迫の今場所初白星となった。鶴竜は初黒星を喫した。横綱白鵬は平幕魁聖を上手出し投げで仕留め4連勝。白鵬、大関とりの栃ノ心と逸ノ城の両関脇、平幕正代と4人が全勝を守った。

 鶴竜の激しい突きを食らいながら松鳳山は絶対に引かなかった。「負けるなら前に出て負けろ」-。いつも師匠から言われ続けた教えが支え。我慢比べで横綱を引かせると、一気に出て最後は体ごと突進して押し倒した。

 初日から防戦一方で黒星続き。過去1勝12敗だった相手に開き直った。「絶対前に出る。引かれても出る。前に出ないと流れは変わらない」。覚悟を決めたことが自身5個目の金星を呼び込んだ。

 17年10月に倒れ、頭部を緊急手術し、闘病中の師匠は自力で歩行でき、会話もできるまで回復した。今場所前には両国国技館を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)にあいさつした。松鳳山は場所前に会い「頑張れよ」とゲキを飛ばされた。

 「口数の多くない師匠。『頑張れよ』にいろんな思いが込められている」。恩返しの金星となった。「いい相撲が取れた。もっと勝って勝ち越したい」と、ここから逆襲し、さらに師匠を安心させる。

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